チャーター便の意味とは? 物流ではどんな輸送が向いている? | 関根エンタープライズグループ
2022.12.21
荷物や人を運ぶ手段にはさまざまな方法があり、飛行機、船など運送業もいろんな形があります。
今回は、貨物輸送の物流の一つでもあるチャーター便についての意味をご紹介。
混載便から路線便、定期便など数ある運送方法のなかで、どんな輸送がチャーター便に向いているのかも解説いていきたいと思います。
目次
チャーター便の意味って?
「チャーター便」と聞くと、お金持ちがヘリコプターや船を使う豪華なニュアンスを含んだイメージを持つ人もいるかもしれません。そもそもチャーター便というキーワードは、英語の「charter」が語源です。
英単語のcharterは船や飛行機などを独占し、貸切にするという意味をもっています。
物流においてもその意味は変わらず、文字通り飛行機や船、トラックなどを貸切って荷物を届けることを指します。
乗り物によって少し意味が違うチャーター便
チャーター便の定義は、交通機関や輸送機関のすべて、もしくは一部を貸切ることです。
ただし、飛行機やトラックなど乗り物によってその意味合いは少し異なります。
ここではそれぞれのチャーター便が意味する内容をまとめてみました。
飛行機
飛行機にとってのチャーター便は、定期便が運航していない路線において、客の要望があった場合に運行させる不定期便のこと。
旅行代理店が観光目的で団体客のために宿泊も含めたツアーで利用することを「包括旅行チャーター」といい、コンサートなどのために個人や法人が飛行機を貸切にして利用することを「オウンユース・チャーター」と呼びます。
これら以外にも商用以外の目的をもったある団体が親善や交流のための移動に利用することを「アフィニティー・チャーター」といいます。
また、自然災害があった際には被災地への救援隊派遣などの目的で航空機を貸し切る場合もあります。
船舶
船舶のチャーターをチャーター船といい、水上タクシーとして移動手段での貸切運行のほか、釣りや観光のために利用することができます。
人の移動だけでなく、建築資材など大量の荷物の輸送のために船をチャーターする場合もあります。
トラック
物流においてチャーター便といえば、一般的にトラックでの輸送が挙げられます。
通常の混載トラックと違い、トラックとドライバーに契約を結び、コンテナを貸し切って荷物を目的地へと運びます。
自動車
自動車で人を輸送する場合はチャーター便と呼ばず、貸切扱いになることがほとんどです。
「タクシーをチャーターする」など、観光目的などで貸切にする場合にチャーターという単語を使うこともあります。
チャーター便に向いている輸送は?
チャーター便の代表ともいえるトラックでの運送では、1人の荷主による荷物のみをのせ、どこにも立ち寄らず出荷場所から配達先へと直接移動します。
では、どのような場合にチャーター便を利用するのが適しているのでしょうか。
チャーター便に向いている輸送の条件をピックアップしたので、混載便とチャーター便で迷われている方は参考にしてみてください。
細かい時間指定を希望
路線便のようにいろんな配達場所を回る路線便と違って、チャーター便のトラックはどこにも寄らずダイレクトに荷物を届けるので、配達時間が短くなります。
「朝一に届けてほしい」「夕方の5時には必ず到着してほしい」といった細かい時間指定に応えてもらえるので、どうしても荷物を届けたい希望時間がある場合におすすめです。
大口ロットの荷物を運ぶ
チャーター便は貸切のためコストが高くなってしまうイメージがありますが、一度にたくさんの荷物を運ぶ場合は、混載便で運ぶよりチャーター便で運ぶ方が安くなることもあります。
一度に運べるため、荷物を一つ一つ梱包して荷札を貼る手間が省けるというメリットも。
逆に小口ロットの場合は高くついてしまうため、向いていません。
特別な条件のものを運ぶ
チャーター便では、取り扱いの難しい精密機械や撮影機材、楽器など他の荷物と一緒に運ぶのが厳しい特殊なものでも対応してもらえます。積み替えや仕分けの作業が発生しないので、破損のリスクが低いのも特徴。どうしても壊れたら困るものを運搬したい場合にも向いています。
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