ユニック車の特徴とは? | 関根エンタープライズグループ
2021.11.04
ユニック車とは、クレーンを装備しているトラックの通称のこと。
つまり、ユニック車といえばその最大の特徴はクレーンにあります。
車種によって長さも色々あるので、作業内容に合ったものを選ぶ必要も。
クレーンの長さだけでなく、吊り下げられる重量も変わるのでここも車種を見極める重要となります。
今回の記事ではクレーンを中心にユニック車の特徴についてご紹介いたします。
目次
ユニック車のブームとは? 段数の違いについて
ユニック車にはクレーンが装備されていますが、ブーム段数で長さが変わります。
ブームとは、クレーンの竿部分のことをいい、用途に合わせて長さや角度、高さを調整して使用します。
ブームの長さによって作業半径が決まり、吊り上げる重量も変わってくるのでクレーン作業は作業場所の広さも考えて十分な注意が必要となります。
ではブーム段数の違いによって一体どんな違いがあるのか、それぞれの用途も含めて以下にまとめてみました。
ブームが最大3~4段のユニック車
ユニック車でも一般的に一番多いのがこちらのタイプ。
関根エンタープライズグループでも、所有は3段および4段のユニック車がほとんどです。
建設現場における資材の積荷や積降ろし、運搬作業のほか、造園関係の植木や庭石の運搬まで幅広い現場で活用されています。
ブームが最大5~7段のユニック車
4段くらいのブームが主流ですが、なかには最大6段、7段にも伸びる長いタイプも。
こちらのユニック車は通常の運送会社では、なかなか保有していません。
山林や川越しの作業する際や、近年の高層建築へ向けた高い所での作業などに使用されています。
ユニック車のクレーン荷重とは?
クレーン荷重とは、そのクレーンが吊り上げることのできる最大の重量のこと。
別名、「吊りトン」とも呼ばれています。
小型や中型の一般的なユニック車は2.3トン~2.93トンである場合が多く、3トン以上になるとクレーンの安全規則も厳しくなります。
また、5トン以上になると労働安全衛生法で定められた国家資格の必要も。
クレーン操縦時にはくれぐれも免許書の所持を忘れないようにしなければなりません。
ユニック車の車両総重量とは?
車両総重量とは、満タン状態のガソリン、規定量のエンジンオイルや冷却水、バッテリーなどを含めた車両重量加え、最大乗車定員が乗った状態と、さらに最大積載量の荷物を積んだ状態での総重量のことです。
ユニック車の車両総重量の計算式は以下になります。
<車両総重量>
●車両重量+(乗車定員数×55kg)+最大積載量
この車両総重量というのは、クレーンで吊り下げられる重量と大きく関係してきます。
なぜなら、重いものを吊り下げる場合は、その重量よりも重いユニック車である必要があるからです。
ここでは、車両総重量別にそれぞれのユニック車の特徴をご紹介いたしします。
2トンユニック車の車両総重量
いわゆる小型と呼ばれているタイプです。
車体もクレーンもコンパクトな分、小回りも利くので狭い場所での作業などに役立ちます。
●車両総重量:5トン未満
●最大積載量:2〜3トン
●吊り上げ荷重:2.2トン、2.3トン、2.63トンなど
4トンユニック車の車両総重量
最も汎用性が高く、出番の多い中型サイズ。
土木・建築業界や造園・石材業界、水道業界など様々な現場で重宝されています。
●車両総重量:8トン未満
●最大積載量:3〜5トン
●吊り上げ荷重:2.63トン〜2.93トンなど
6トン・8トンユニック車の車両総重量
6トン、8トンのユニック車は「増しトン」と呼ばれるカテゴリーに属します。
鉄やコンクリートなどの重い建材を使用した工事現場、建設にも対応できます。
●車両総重量:15トン未満
●最大積載量:6.5~8トン
●吊り上げ荷重:3トン未満、なかには4.9トン吊りのものも
10トンユニック車の車両総重量
10トンユニック車は大型トラックにクレーンを搭載したものになります。
建設現場など大きな資材を運搬する現場で使うことが多く、車体や重量も大きいため特にビルの建設現場や高所作業などで活用されています。
●車両総重量:20~25トン未満
●最大積載量:10トン
●吊り上げ荷重:2.2トン、2.3トン、2.63トンなど
全国で総合物流サービスを提供する関根エンタープライズグループ
関根エンタープライズグループは、各サービスに専門特化した6社の会社で構成され、幹線輸送をはじめ、ユニック輸送・共同配送など、あらゆる輸送形態に対応する総合物流会社です。
埼玉と大阪に物流倉庫を有しているほか、全国各地に拠点を保有。
お客様満足度日本一を目指し、お客様のニーズにお応えできるサービスを提供しています。
配送だけでなく倉庫での保管や各現場での実作業など、お困りごとがありましたら、まずはお気軽にご連絡ください。