物流の輸送サービスにおけるチャーター便とは? | 関根エンタープライズグループ
2022.12.07
物流の輸送サービスの一つでもあるチャーター便。物流用語としてよく耳にしますが、どういった意味になるのでしょうか。
今回の記事ではチャーター便の解説に加えて、サービスを利用する際のチャーター便ならではのメリット、デメリットについてもご紹介したいと思います。
物流や運送業界にいる方や、チャーター便を利用したい方は、これを機にぜひ理解を深めてみてください。
チャーター便とは
チャーター便とは輸送方法のひとつであり、飛行機や車両、船などその交通機関や輸送機関のすべて、もしくは一部を貸切にすることを指します。正式には、「専属輸送」という呼び名も。
「チャーター」は「貸切」という意味を表し、飛行機や鉄道などの場合、主に旅行代理店や航空会社や鉄道会社が貸切ることになり、ツアー旅行などの団体客の需要に合わせて対応することがほとんとです。
乗り物を丸ごと貸切にして、目的地までの快適な旅行をサポートするためにチャーターするケースが多いのですが、物流におけるチャーター便は、特定の荷主の商品をトラック1台や飛行機1機と契約し、貸切状態で荷物を一気に配達先へと届ける方法を指します。
こちらの記事では、後者である物流のチャーター便について深く掘り下げていきたいと思います。
チャーター便のメリットについて
チャーター便の一番のメリットは、1台のトラックとドライバーを専属として契約するので、まとまった荷物を一括で送れるという点です。チャーターをすることで一見コストが高くつきそうに思いますが、大量の商品を運ぶ場合はチャーター便の方が低価格におさめられる場合も。
また、一般的な宅配便や混在便だと他の荷主による商品を一緒に積むことになるので、荷物同士がぶつかって破損したり、匂い移りしたりなどの心配が避けられます。
さらに一度荷物を載せてしまえばそのまま目的地へと向かうため、積み替えや仕分けを行うこともなく、紛失などのトラブルもありません。途中にどこかの拠店へ寄ることもないので、「朝一番に運んでほしい」、「夕方には必ず到着してほしい」などと細かい時間指定ができるのもうれしいポイントと言えるでしょう。
また、特殊な形状のものであったり、輸送時に決められた温度管理が必要など、他の荷物と一緒に運送するのが難しいケースはチャーター便でしか対応できないこともあります。
チャーター便のデメリットについて
チャーター便はトラック1台とドライバーを貸切れることがメリットでしたが、やはりその分費用がかかり、通常の宅配便や混在便よりも割高になってしまうケースがほとんどです。小ロットの荷物や到着時間に制限がないものは、混在便と上手く使い分ける方がコストは低くすませられます。
また、輸送の需要が高まる時期や時間帯によっては、トラックやドライバーが不足してチャーター自体ができない、なんてことも。チャーター便を利用する時は、早めの計画と予約を心掛けましょう。
チャーター便と混在便はどう違う?
混在便とは、1台のトラックに複数の荷主の荷物を一緒に積載して輸送するサービス。
チャーター便とは性質が異なり、大きな違いは荷物を目的地へと届ける細やかな時間の指定が可能かどうかです。混在便の場合、1台のトラックで色んな場所を回りながらの運送になるため、時間に合わせた運送ができなくなってしまうのです。
もちろん、その分混在便には料金が安いというメリットも。細かい時間指定がしたいのか、大口ロットなのか小口ロットなのか、また破損などのリスクをどうしても避けたい理由があるなど、荷物の条件によってチャーター便と混在便のどちらが良いのかを見極める必要があります。
それぞれにメリット、デメリットがあるので、条件に合わせて上手く使い分けましょう
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