幹線輸送とは?地場輸送との違いや効率化について | 関根エンタープライズグループ
2024.01.31
幹線輸送とは、特定の地点に大口の荷物を集約させたあと、別の地点まで運ぶことです。
この記事では、幹線輸送のメリット・デメリットを含む概要について解説します。
地場輸送との違いや2024年問題についても触れるため、詳しい情報を調べたい方はぜひ最後までお読みください。
目次
幹線輸送とは?
幹線輸送とは、ある地点に集めた大量の荷物を別の地点まで運ぶことです。主に大型トラックなどを使用して行われます。この段落では、幹線輸送におけるメリット・デメリットについて取り上げるので、参考にしてください。
幹線輸送のメリット・デメリット
幹線輸送には、いくつかのメリットがあります。
- 輸送にかかるコストがカットできる:往復する手間がかからない
- 人員不足が解消できる:複数人のドライバーを用意しなくてもよい
これに対して、長時間運転するケースが目立つため、ドライバーに負担がかかりやすくなることが代表的なデメリットです。
幹線輸送と地場輸送の違い
幹線輸送と似た言葉に「地場輸送」があります。幹線輸送と地場輸送をはじめとした輸送方法によって、日本の物流は支えられていると言っても過言ではありません。
地場輸送とは?
地場輸送とは、日帰りで業務が行えるような短距離間で行う輸送のことです。小型トラックを使用するケースも見られます。対応できる配送範囲は、50~200km圏内を指すことが多いようです。
輸送内容が異なる
地場輸送の内容は、大きく分けて3つの種類に分けられます。
【定期便】
毎日決められた時間・ルート・配達先に荷物を輸送する。朝積・夕積(夜積)に種類が分けられる。
【フリー便】
特定の荷主が決まっておらず、多種多様な荷主のドライバーとして輸送する。長距離輸送を担当することもある。
【専属便】
同じ荷主のドライバーとして輸送を行う。配達先は固定されていない。朝積・夕積(夜積)に種類が分けられる。
幹線輸送の効率化が必要
幹線輸送は、今後の展望として効率化が必要だといわれています。その主な理由は、「2024年問題」です。
2024年問題:2024年4月以降、ドライバーの時間外労働時間(年間)における上限が960時間になること(なお、休日労働は含まない)や、拘束時間が減少することなどによって起こるさまざまな問題のこと
トラックドライバーはこれまでと同じように稼働できなくなるため、ドライバーの人員確保やスピーディーな配達が難しくなると考えられています。下記のデータによると、以下のような可能性も示唆されています。
【労働時間規制等による物流への影響】
引用:内閣府「5.「2024年問題」への対応に向けた動き / 国土交通省」
○ 具体的な対応を行わなかった場合には、2024年度には約14%(4億トン相当)の輸送能力が不足する可能性。
○ その後もドライバー数減少が見込まれ、2030年度には約34%(9億トン相当)の輸送能力が不足する可能性。
このような課題点を解決するには、主に以下のような対策が求められます。
- トラックドライバーの労働環境改善
- モーダルシフトの活用(輸送方法の一部を船舶や鉄道などに変更すること)
- 大型車両の導入
円滑な輸送を実現するには、依頼する荷主も2024年問題の存在を理解し、適切な対応ができるようにしておく必要があるでしょう。荷物の輸送を依頼する際は、ノウハウが豊富な物流企業を選定することをおすすめします。
2024年問題についてさらに詳しい情報が知りたい場合は、こちらの記事もご覧ください。
関連記事:「『物流の2024年問題』とは?おさえておきたいポイント・問題点・対策まとめ | 関根エンタープライズグループ」
このほか、物流にまつわるトレンドを押さえておきたい方は、こちらの記事もおすすめします。 関連記事:「物流業界のトレンドを解説!おさえておくべきポイントと今後の展望 | 関根エンタープライズグループ」
全国で総合物流サービスを提供する関根エンタープライズグループ
関根エンタープライズグループは、各サービスに専門特化した6社の会社で構成され、幹線輸送をはじめ、ユニック輸送・共同配送など、あらゆる輸送形態に対応する総合物流会社です。
埼玉と大阪に物流倉庫を有しているほか、全国各地に拠点を保有。
お客様満足度日本一を目指し、お客様のニーズにお応えできるサービスを提供しています。
配送や倉庫での保管だけでなく、各現場での実作業などにも対応しています。お困りごとがありましたら、まずはお気軽にご連絡ください。