3PLを簡単に説明すると?メリット・デメリットとは?注意点も解説 | 関根エンタープライズグループ
2024.04.10
3PLを簡単にいうと、「物流に関わる業務を第三者に委託して、合理的な企画提案などを実現すること」です。物流における現在のトレンドを語るなら、覚えておいた方がいい用語でしょう。
この記事では、3PLの用語解説をはじめ、似ている言葉一覧、メリット・デメリットなどについて取り上げます。開始時の注意点や導入に向いている企業の特徴なども説明。3PLにまつわる基本的な知識を身につけたい方は、最後までお読みになることをおすすめします。
目次
3PLとは簡単にいうと何?
3PLを簡単に述べた場合の意味、読み方、細かな種類分けなどの概要をまとめました。
3PLとは「物流業務を委託すること」
3PLとは、簡単に述べると「物流で発生する荷主の業務(輸送、流通加工、在庫管理など)を第三者である企業に委託し、効率的な業務に関する企画やマネジメントを可能にすること」を指します。いわば「事業者が業務を代行する形」と言っていいでしょう。
「Third Party Logistics(サード・パーティー・ロジスティクス)」の略称であり、「スリーピーエル」「サンピーエル」などと読むことが多いようです。
ただし、用語に明確な定義があるわけではないため、あくまで一例としてご認識ください。
アセット型・ノンアセット型に分けられる
3PLを取り扱う業者は、「アセット型」と「ノンアセット型」の2種類に分類できます。
アセット型:倉庫などの設備を保有している業者
ノンアセット型:倉庫などの設備を保有しておらず、他業者と連携している業者
3PLと似た言葉の違いとは
3PLには、1PLや2PLといったさまざまな類似用語が存在します。いったいどのような意味を持つのでしょうか。ここでは、意味の一例を紹介します。
1PL(First Party Logistics):物流業務を自社のみが行うこと
2PL(Second Party Logistics):物流業務を業者への委託と自社で行うこと
4PL(Fourth Party Logistics):3PLの概念にロジスティクス全体のコンサルティング要素が組み込まれたもの
LLP(Lead Logistics Provider):4PLを担う企業のこと
物流とロジスティクスの違いについては、こちらの記事をご参照ください。
関連記事:「ロジスティクスと物流の違いは?それぞれの目的や役割について | 関根エンタープライズグループ」
3PLのメリット・デメリットとは
3PLを導入すると、良い要素と悪い要素の両方が感じられるでしょう。ここでは、各要素2点ずつ主なポイントを選定しました。
メリット①コストカットが可能である
スタッフの人件費や、倉庫・システムといった設備の運営・維持費用などが削減できることは、3PLの大きな強みでしょう。無駄な部分を削ぎ落とし、コストの最適化を実現することが可能です。
物流コストに関するさらに詳しい情報を求めているなら、以下の記事をおすすめします。
関連記事:「【事例解説】物流コストを削減する方法は?物流課題を解決するアイデア | 関根エンタープライズグループ」
関連記事:「物流コストの内訳と費用目安を紹介!コスト削減のポイントも | 関根エンタープライズグループ」
メリット②業務のクオリティが改善できる
業務全体の品質が向上しやすいことも、3PLのメリットといえます。なぜなら、スタッフが保有する豊富なノウハウや知見が、対応可能な技術およびビジネスの拡大などに結び付く可能性があるからです。業務そのもののスピード感や精度も十分に高められるでしょう。
こちらの記事では、物流品質について深く解説しています。クオリティを高めるにあたって考慮すべきポイントや品質の管理方法など役立つ情報をまとめているので、ぜひご活用ください。
関連記事:「物流品質の目標設定とそのポイント|具体例や取り組み内容は? | 関根エンタープライズグループ」
関連記事:「物流品質の基礎知識!品質向上への取り組みや管理方法について解説 | 関根エンタープライズグループ」
デメリット①業務がブラックボックス化する
外部に業務を任せることで全容がつかみにくくなってしまうことが、3PLにおけるデメリットの1つです。業務上の情報交換が、スピーディーに実施できない危険性もあります。
デメリット②柔軟性を持った対処が難しくなる
3PLを導入するデメリットといえば、問題が発生した際に融通が利きにくくなることでしょう。というのも、自社体制で業務を行う場合は臨機応変に対応できたとしても、各業者を経由することで時間や手間がかかってしまいがちだからです。
3PLを開始する際の注意点とは
3PLを利用したからといって、確実に成果が出せるわけではありません。以下のような注意点に配慮することで、成功する可能性が高められるでしょう。
自社にマッチした業者を選ぶ
各業者は「サービス・機能の種類」「費用感」「得意とする分野」「労働環境」「これまでの実績」などに違いがあります。そのため、気になる業者をいくつかピックアップしたうえで、自社にもっとも適した企業を厳選することが必要でしょう。
各社に問い合わせを行い、その中で「コミュニケーションが取りやすい」「自社の事業や目標についてよく理解してくれている」と感じた企業も効果的です。
業者と定期的にコミュニケーションを取る
契約後も業者と積極的に情報をやり取りし、信頼関係を構築することも重要です。これによって、業務内容の可視化が実現できます。定例のミーティングをあらかじめスケジューリングするなど、前もって工夫しておくといいでしょう。
3PLが向いている企業の特徴とは
3PLを開始するか悩んでいるなら、導入に適している企業の特徴と自社を比較しましょう。今回は主な特徴を2つ紹介するので、1種の検討材料としてご参照ください。
業務の生産性を高めたい企業
プロが業務における能率向上をサポートするため、3PLは生産性アップや効率化を目指す企業に適しています。業績を左右しやすいコア業務に、自社の人材リソースを割きたい企業も有効です。
リピーターを増加させたい企業
3PLによって業務のクオリティが上がると、顧客の満足度も高まるでしょう。そのため、今後継続して製品・商品を購入してくれる顧客を増やしたいケースも3PLの導入を推奨します。
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